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seriseri.com > handsomebu > writing > theatrenote01 25.February.2003
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演劇ノート。
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[戯曲、小説] [コラム] [演劇ノート] [日記]
演劇に関わったときに感じたことのおぼえがき。





12.Dec.02.Thu
VCAオーディション
The Victorian College of Arts(VCA)のオーディションに参加した。
VCAはNSW州のNIDAと並ぶ、パフォーミングアーツの名門大学。
私がオーストラリアに来た目的は、このVCAに入学することだ。

VCAは一学年に28人の学生を受け入れる。
オーストラリア中から、世界中から生徒が応募してくるので、倍率がいくつなの かは知る由もない。

2002年7月に受けたVCAのワークショップのとき、英語をつかうことに重圧を感じ、 自分の力を発揮できなかった。その反省を踏まえ、今回は語学力は完全に忘れて、 感情、内面の表現、リラックスと集中を意識して自分の力を完全に発揮すること を目指す。
結果は、そのあとについてくるものだ。

オーディションで指定されているモノローグ(独白)の一覧から、シェイクスピ アから1本、コンテンポラリー(現代戯曲)から1本、計2本のモノローグを選ん で準備しなければいけない。その二つの準備におおよそ1週間かけた。
蛇足ながら、外国語の暗記は母国語に比べてはるかに難しい。

言葉が足らずにわかりづらいところも多いかと思うが、ご容赦を。


11月28日木曜日

9時30分。
受付の前に20人くらいの若者が集まっていた。
10人の組に分けられ、スタジオに移動し、オーディション開始。
私の組には外国人が2人いた。私と、中国系留学生の女性。
試験官は2人と、演劇教育コースの大学院生が補助で1人。

最初に、みんなで軽くストレッチ。
その後、スタジオ内を歩き回るエクササイズ。これは演劇の基本的なエクササイ ズとして、色々な場所で利用されている。応用で、周囲の人間と関係を持って歩 いたり、目を合わせて微笑みあったりしながら歩く。
歩き回るところから発展し、立つ、歩く、走る、横になる、這う、横になってご ろごろする、という6つの姿勢で、自分がもっとも求める姿勢を選んで行動する エクササイズ。
そのエクササイズ中から、モノローグを喋らされる。

その後、全員着席し、一人一人モノローグを開始。シェイクスピアからはじまり、 ひとりひとりのモノローグを全員で見る。
シェークスピアが終わったところで、いったん受験生は外に出て、休憩。その間 に試験官が打ち合わせる。
再び呼び戻され、今度はコンテンポラリーのモノローグ。そして休憩。

休憩後、コールバックが4人にかけられ、それ以外の人々は返される。
コールバックに残されたのは、中国系の留学生の女の子と、オーストラリア人の 女の子と男の子、そして私。

コールバック後は1人1人にたいして試験官が様々な指示を出してモノローグを観 る。6つの姿勢の最中に、身体の感情をそのまま台詞に出させる、というのが主 な視点であったように思う。
私は、シェイクスピアをやらされた。下腹に意識をもっていかせて呼吸をさせら れたり、寝かされたり、壁に背をつけた状態で膝を曲げて立ち呼吸をやらされたり、日本語で台詞を言わされたり。

休憩後、オーストラリア人の女の子と私が、次回の2次オーディションにコール バックを受ける。次の週の金曜日。モノローグをもう一本、自分で選択してくる ようにとのこと。日本語でいいですか、と聞いたら、もちろんダメです、とすげ なく断られた。当然だが。

13時30分オーディション終了。

結果には当然満足だが、それ以上に自分の力を発揮できたことが嬉しい。


12月5日金曜日。
9時15分。

受付前に集合している生徒の数は、前回とは比べ物にならない。おそらく80人ほ どではないかと思われる。
再び半分、約40人のグループに分けられて、スタジオに移動。今回は留学生らし き人間は見当たらない。少なくともアジア人は。
今回は試験官二人と、現役の学生4人くらいが補助についていた。

普通のストレッチから始まり、手足や顔面までストレッチ。
エクササイズで、一人が謎の言語で歌を歌い、全員で返歌を歌い返す、祝祭のと きの歌みたいなものをやる。その後、歌唱者を全員で回していって、全員で返歌 を歌う。英語ではなく、デタラメ語で。けっこう面白い。

休憩のあと、再びシェイクスピアからモノローグを始める。
前回よりもはるかに質の良い生徒たちだ。コールバックがかかっている生徒たち なので、当たり前だが。

シェイクスピアが終わった後、だいぶ長い時間待たされる。受付前のロビーで寝 ていると、次のオーディションはグラントシアターでやるとのこと。そちらに移 動。そのとき試験官に、「今日はずっとシェイクスピアをつかいます」と申し渡 される。生徒たちが極めて不服そうにしていると「ここは演劇学校、不服は受け 付けません」と一刀両断にされる。結局、必死でおぼえた3つ目のモノローグは 使うことがなかった。

そして再びコールバックの発表。全員で40名くらいまで絞られる。
ここで学長が現れる。割腹の良い迫力のある女性だ。ここからのオーディション は彼女が直接見るようだ。
コールバックは常に、彼らが必要な人の名前だけを読み上げる。それ以外の人に 対してのねぎらいの言葉などは無い。ただ呼ばれたものが残り、呼ばれなかった ものは帰る。それだけ。そういう世界なのだ。

私も残る。シアター内に移動。
長いこと使われていなかったらしく、床がほこりっぽくてがつるつるすべる。6 つの行動をやるとき走っていたらころんでしまった。他にもころんでいる人がい た。
20人前後のグループに分けて、オーディション再開。残りのグループは客席から 成り行きを見守る。

6つの行動をやりながらのモノローグ。
学長が名前をいい、指示を出しながらモノローグを観る。
とても長い時間やらされた。

休憩後、再びコールバックに呼ばれる。劇場に戻る。
同じことを長時間繰り返す。が、人数はどんどん少なくなっている。

休憩の後、再びコールバック。
今度は呼ばれなかった。

そして、私のオーストラリアでの目的であったオーディションは終わった。
関連コラム「オーストラリアでえたもの」




22.4.00.sat
 狐の木を閉めた後、こんな物を作ってみた。  参加してくださる方にとりあえずメールしてみる。美術関連と、何より演出。でも、両方とも一発でいい返事が返ってくるほど甘くないだろうなあ。うまくいくといい。今は結果まち。もぞもぞする。

試演会 #1 「夜交花」 企画書

■企画概要
 ●企画名称
 試演会 #1 「夜交花」
 (しえんかい しゃーぷいち やこうばな)

 ●参加者(2000年4月22日現在)
 ・企画発起人 玉山 悟
 ・プロデューサー 玉山 悟
 ・演出 未定(現在募集中)
 ・出演者 クロサワ セリ 長谷川 紀子(ジャムジャムプレイヤーズ)
 ・制作補 木村 瞳

 ●脚本
 「夜交花」 丹野久美子・作
 ・あらすじ
 ある日、女のマンションに、サボテンを持って一人の男が現れる。彼女の持つサボテンを交配するために。女の持つサボテンが花開くまでの1時間、二人はお互いの時間を埋めるために、会話を繰り返す。やがて女のサボテンが開花し……
 「サボテン」を軸に、二人の男女のすれ違いを描く小品。

 ●上演予定時間
 1時間

 ●日程
 2000年7月21日(金)〜23日(日) 王子小劇場
 2000年7月24日(月) 阿佐ヶ谷 スタジオはるか
 ※開演時間未定。全4ステージ程度になる予定
 ※7月24日(月)の公演はPlan-MAI企画「2本立て公演」の参加作品です。

 ●試演会とは
 玉山 悟が主催するプロデュース集団。活動方針は
「低予算、低ギャラ、短期間拘束、低終わった後の疲れ、高客への感動」
です。
現在役者、スタッフの正式所属メンバー募集中。

 ●連絡先
 クロサワ セリ seri@big.or.jp




30.4.00.sun
 18:30より20:00まで柚木さんのワークショップに参加。3日め。

 まずは車座にて近況報告。

 その後、部屋の電気を落としてリラクゼーション。今日はいつもと違い、全身の各部に意識を集中させるやり方ではなく、各部に限界まで力をこめ、解放するという方法。このやり方は私にあっている。が、そこで意識が途切れる。やはりリラクゼーションは私のテーマだ。

 エクササイズは、幼い頃の自分の部屋をイメージして思い出し、そこにあるものに触れる。その後、自分が良く遊んだ玩具で遊ぶ。その後、その玩具を持って、回りの相手を探し出して、いっしょに遊ぶ。その後、さよならを行って別れる。一度落着いた後、今度はペットと遊ぶ。ペットを飼っていなかった人は、自分が欲しかったペットを思い浮かべる。やがて、そのペットとお別れをする。ところが、帰ってこないので、探しに行く。やがて見つける。そのまま落着いて、相手を探してレピテーションという流れだった。

 今回の収穫は、一人でいたいときに相手を拒絶できたこと。今までは、まず拒絶したい、一人でいたいと思うことがなかった。もうひとつは、レピテーションをしながら、他者を観察したくなり、そして、したこと。

 残念ながら、今日も狐の木があるので中座する。

 その後、狐の木で22:00より、日馬紀子と宣伝美術の打ち合わせ。
 やれる範囲で、衣装や大道具など、舞台美術もやっていただけるそう。
 基本的には、表4色裏ベタのポストカードと、ベタ両面のB5のチラシを作っていただくことになる。
 デザインイメージをつめて、必要な素材をまとめ、GW中に素材を集め日馬に渡し、作業していただくことになる。
 また、玉山も合流したので、交えてギャラの話などもする。



29.4.00.sat
 柚木WS2日目。

 車座になって、近況報告。

 明かりを落として、横になりリラクゼーション。いまいちうまくいかない。

 エクササイズ。過去の自分の部屋をイメージする。小物や壁、床など、出来るだけ明確に。それらに触りもする。自分に強い感情を呼び起こした相手、出来事を思い出す。その人物が部屋に入ってくる。その人物とレピテーションをする。
 過去の部屋のイメージが上手く行かない割には、人物に対して強い感情が持てた。いままでこの人物に対して強い感情がないものだと思っていたが、けっこうあるみたい。
 こういったエクササイズは、始めてやる人には奇異に感じられるようだ。そりゃそうだ、やっている断片だけ見れば自己啓発セミナーと一緒だものね。とはいえ、それがなぜ俳優に必要なのかという説明を加えることも必要。

 レピテーションは長谷川紀子さんと。女性恐怖症は、相手を女性として認識しなければ出ないことが分かった。セクシャルな部分を感じないで、相手の人間性を観ているぶんには何ら問題ないことに気が付く。
 レピテーション後の感想、カウンセリングで時間を取られる。終了時間に近くなったので、二人一組で、お互いの適切な距離がどこかをはかるエクササイズを行う。壁の両端に分かれ、片方の人間が歩み寄っていく。止まっている側がストップをかける。その状態を感じ、一歩前へ移動。その状態を感じ、二歩後退。その状態を感じる。
 



20.4.00.thu
 佐藤孝治、玉山悟、木村瞳と、王子小劇場の経営会議を行う。
 まず、佐藤孝治氏より赤字の報告を受ける。
 もともと劇場は、収益がドカンと伸びる商売ではない、というより半ばボランティアであるという共通認識を踏まえて、話が進む。
 現在の稼働率を上げることに関しては、玉山さんの見解では、向こう一年でだいぶ改善されるであろうという見通しを聞く。同感。設立2年を迎えるし、だいぶ認知度も高まってきているから。
 その上で、何らかの付加価値、ソフトのサービスを行いたいという孝治さんの意見。なるほど、分からなくはない。個人的に、ワークショップ情報を掲載するウェブサイトを作成するつもりだ、という話をしたら、ずいぶん乗り気で真剣に考え始める。
 劇場に関しては、使用者のデータベース化を図り、さらに手厚いサービスをしようという事になる。
 来週の月曜日までに、それぞれの意見をまとめてミーティングをしようという事でまとまる。

 夜、狐の木にて渡辺真理子と遭遇。編集者、映画宣伝に携わってきた視点から、新しい演劇公演の広告方法がないか尋ねる。ポストカード作戦は、ポストカードそのものに価値を置かれてしまい、公演情報が無視されがちになるのではないかという意見を頂く。映画「ある探偵の憂鬱」の招待券をもらう。監督とのみ友達というので、紹介しようとお願いする。そのほかにもいいアイディアがあったら教えてくれといって別れる。
 夜半、佐藤孝治と玉山悟と、俳優事務所を作ろうと盛り上がる。また無理ばっかり。
 さらに玉山さんから、演出家のNGをもらったとのことで、新しい演出家探しが急務になってしまった。いい演出家って意外といないんだよね。柚木さんにやってもらいたいなあという本心がちらりとあるのだけれども……たぶん無理だろうなあ。あーあ。一応、ダメ元でお願いしてみようかしら。うーん。うーん。





19.4.00.wed
 どうせ眠れそうもないので、かねてからつけようと思っていた演劇ノートを書きます。このノートは、クロサワセリが演劇に関わったときに、感じたこと、学んだことをつけていきます。自分のための教科書を作るつもりで。とはいえ、あまり大上段に構えると失敗するので、とりあえず気楽に。
 そんなわけで、いきなり過去にさかのぼります。

 4月15日。土曜日。柚木裕美さんのリピテーションワークショップに参加。
 最近、リピテーションに関して余裕を持って望めていたのだが、この日新たな壁にぶつかった。
 どうやら、私は性的な魅力を持つと自分が認識した異性に対しての応対が下手らしい。
 このことを指摘された瞬間は多大なショックを受けたが、よくよく考えてみれば伸び悩んでいた一つの原因を捕まえたことにもなるのだし、まあ、いいか。収穫の多いワークショップだった。

 4月18日。火曜日。玉山悟プロデュース「試演会」公演「夜交花」初顔合わせ。
 私、玉山悟、木村瞳、長谷川紀子(初対面)
 玉山さんの要領を得ない進行で、かつ私が多忙で色々分断してしまい迷惑をかけた。
 とりあえず、公演を打つことが決まった。7月21日(金)から24日月曜まで。王子小劇場とスタジオはるかにて。演出以外はほぼ決まる。軽く読み合わせて、この日は解散。
 戯曲も面子も面白い。
 あとは演出家と、まあ、制作の玉山さんの頑張りか。
 できるだけサポートしよう。

 今日。
 第三エロチカであるところの玉山さんが「オレ5月21日まで公演だから、終わると同時にビラとかまけると美しいよね」とか「けっきょく、共同プロデュースみたいな形になるんだろうな」とか、怖い発言を連発。まあ、がんばるよ、やれるだけはね。



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